ROOTS of WAGAMI

ROOTS of WAGAMI

日本で唯一”紙の神”を祀る神社

製紙所がつらなる町を登っていくと、圧倒的存在感でお出迎えしてくれる神社が大瀧神社だ。この地に和紙漉きを伝えたという「川上御前」を紙の神と崇め、日本で唯一の紙神を祀っている。屋根の形状が日本一複雑な構造といわれ、国の重要文化財にも指定されている。全国各地から紙好きが訪れるパワースポットだ。

紙漉きのための水

川上御前が紙漉きを教えたというのも、山からこの地域に流れる水がとてもきれいだということ。同じ原料で紙を漉いても水によって和紙の仕上がりが変わってきてしまうという。1500年経った今でも、流れ続ける地元の水は越前和紙を支えている大きな柱となっている。

1500年前から続く伝統の技

全国の和紙の歴史の中でも、特に越前和紙は歴史が深く、室町時代から江戸時代にかけて公家や武士階級の公用紙や江戸幕府の御用紙として使われていました。さらに「越前鳥の子紙」は、強度、保存性、その高級なたたずまいから「紙の王」と評され、2017年10月には国の重要文化財に指定されました。

お札のふるさと

日本で初めての紙幣は、その強度と保存性の高さから越前和紙で創られておりました。各藩で使用された藩札にはじまり、江戸時代に入り全国統一の「太政官札」にも越前和紙が使用されました。世界最高レベルの技術水準を誇る、現在の日本銀行券も、越前和紙の紙漉き技術と、透かし技術(黒透かし)が取り入れられています。